腰椎分離すべり症
みなさん、こんにちは。
今の病院は整形外科の常勤医がいるので診察する機会が少なく、うろ覚えのところも多いのでたまに患者さんが来た時に復習が必要です。
今回は腰椎分離すべり症について。
まず、英語がややこしい。
脊椎症:Spondylosis
発音:spɔ̀ndilə́usis カナ:スポンディロウスィス
脊椎分離症:Spondylolysis
発音:spɔ̀ndilɔ́lisis カナ:スポンディロリスィス
脊椎すべり症:Spondylolisthesis
発音:spɔ̀ndiloulisθíːsis カナ:スポンディロウリスシースィス
腰椎の、だとLumber 〜となります。
(参考:英辞郎on the web)
そして、日整会ホームページを参照。
こちらのホームページもわかりやすい。
疑うポイントは
・小児思春期のスポーツや過負荷
・腰を反らしたときの限局的な痛み
ですね。
分離症を放って置くと、すべり症に移行してしまう。
さらっと概要を掴んだ上で、UpToDate。
① Spondylolysis and spondylolisthesis in child and adolescent athletes:
Clinical presentation, imaging, and diagnosis
・Classification
・スポーツごとの有病率
② Spondylolysis and spondylolisthesis in child and adolescent athletes:
Management
Grade1超えるようなら紹介、安静にしたくない場合も紹介、ですね。
さて、調べるきっかけになった人はすでにすべり症になっている中年男性でした。
Grade2-3といったところ。腰痛はあるが下肢への放散はなし。麻痺もなし。
現状は経過観察となりました。
若い頃は呉服屋で働いて、重いものを担いだりしていたそうです。腰痛で接骨院には行ったそうですが(写真とったって言ってたけど本当?)おそらく見逃されてしまったのでしょう。
治療可能な若い時期に、見逃さないように気をつけたいですね。