筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(Myalgic Encephalomyelitis / Chronic Fatigue Syndrome:ME/CFS)
最近診ている方がこれかもしれず、まずはまとめてみることにしました。
参考文献
①日本語のホームページで一番まとまっているのはこちら
国際ME/CFS学会が発行した“Primer for Clinical Practitioners 2014 edition”の日本語翻訳あり。
②その後に出ている文献でまとまっているもの
倉恒弘彦. 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群 (ME/CFS)―最近の知見―. 神経治療学. 2021;38(3):164-9.
商業誌ではこちら
③総合診療 2020年 7月号 特集 その倦怠感、単なる「疲れ」じゃないですよ! 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群とミミック | 片岡 仁美 |本 | 通販 | Amazon
④ ①のグループからの本
⑤患者体験について(③にも転載あり)
Amazon.co.jp: ある日突然、慢性疲労症候群になりました。 eBook : ゆらり, 倉恒弘彦: 本
⑥UpToDateにも記事あり
・Clinical features and diagnosis of myalgic encephalomyelitis/chronic fatigue syndrome
・Treatment of myalgic encephalomyelitis/chronic fatigue syndrome
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第4波コロナ往診まとめ
みなさま、こんにちは。
オリンピックが盛り上がるその裏側で、首都圏を中心にコロナ感染が拡大しています。
僕の周辺はまだそんなに多くなくて、ここ数日ようやく毎日陽性者が出るようになってきた感じです。おそらく8月後半〜9月前半にかけてまた増加していくと思われます。
ただFacebookを見ていると、関東の病床がまもなくいっぱいになることが予想されます。
関西は第4波のときにすでにその状況でした。酸素需要があるのに入院できない人が大勢おり、そこに在宅医療を提供しなんとか乗り切りました。
その時の学びをあらためてまとめることで、他の地域のお役に立てればと思います。
過去記事はこちら
- 1. 全体の体制
- 2. 往診の実際
- 3. やってみて
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訪問診療、はじめました
みなさま、こんにちは。
前回の記事が5月14日でした。
そこから2ヶ月経ち、コロナもだいぶ落ち着いたところで、ようやく”普通の”訪問診療を始めることになりました。
といってもまだトライアルですが、動き始めたことは大きいです。
270床の病院での訪問診療は珍しいと思います。
どうやって進めていくのか、どのような意義があるのかなどを、書いてみました。
出来事の記録が多くそんなにまとまってはいませんが、ご参考になれば幸いです。
<目次>
- やってきたこと
- 入職前
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 今後
- 訪問診療の意義
- 継続性
- 拡張性
- 教育
- 経営
- まとめ
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コロナ往診はじめました
みなさま、こんにちは。
本日、コロナ往診をはじめました。そして今日は緊急事態宣言が拡大となりました。
それまでの経緯や、やってわかったことなど、できるだけまとめて、他の地域の方々のご参考になればと思います。
ちなみに、一般的には在宅医療の中で定期的に計画的に行うものを訪問診療、患者からの求めに応じて向かうものを往診と使い分けています。今回はコロナ患者に対応するための求めに応じるということで、コロナ往診と呼びます。
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COVID-19の今
みなさま、お久しぶりです。
この4月に勤務先が変わり、神戸市兵庫区の医療法人川崎病院にやってきました。
この病院は270床の地域医療支援病院です。近隣に神戸大学附属病院や西市民病院といった大病院があって影は薄いものの、区内では一番大きな急性期病院となっています。
そしてちょうど、コロナの第4波に直面しています。
あまり時事ネタについての私見を述べるのは柄じゃないのですが、ちょっとこのままではヤバいな、という危機感が今あります。何がヤバいって、自分と家族の命の危険を感じてきました。これまでの波では、30代で死ぬってことはほぼほぼなかったです。でも今回は違います。実際に30代女性が亡くなっていますし、コロナじゃなくても、その他の病気や事故によって重症になった場合、下手したら入院できないかもしれない、という状況です。
大阪・神戸を筆頭に、これから全国でそういう状況になっていくかもしれません。
その時の参考に少しでもなるように、現状をまとめておきます。
こんな僕もシャムズ(CIAMS:COVID-19/Coronavirus-induced altered mental status)なのかな、なんて思いながら。
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