神戸の若手家庭医のブログ

神戸在住の30代若手家庭医が日々の生活や学びを綴るブログです。

診断推論のお勉強(書籍の紹介)

みなさん、こんにちは。

 

京大の5年生の子と喋っていた内容です。

初学者はどうやって診断学を学び実践に向かえばよいのか。

 

個人的な考えをもとにおすすめ書籍を書いていきます。

ご意見・ご感想お待ちしております!

 

 

まずは、主訴ごとに鑑別すべき疾患のリストアップができること。

Must rule outとCommonなもの。

それが骨組みになります。

 

参考図書は

とか  

診察エッセンシャルズ 新訂第3版

診察エッセンシャルズ 新訂第3版

  • 発売日: 2020/04/02
  • メディア: Kindle
 

 です。

 

 さらに慢性的な主訴に対してはこちらも。

ジェネラリストのための内科外来マニュアル 第2版

ジェネラリストのための内科外来マニュアル 第2版

  • 作者: 
  • 発売日: 2017/04/10
  • メディア: 単行本
 
初期研修医のための外来研修マニュアル

初期研修医のための外来研修マニュアル

  • 発売日: 2020/11/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

(一部執筆しています) 

 

データ異常ならこんなのも。 

 

こういったものでリストを作り、次に個々の疾患について、一般的な病態、経過、診断、治療を整理します。

ハリソンのような教科書で勉強できればよいですが、なかなか全体像は捉えづらいと思います。

参考になる本は別の記事(準備中)で紹介したいと思います。

  


 

こうやってまず骨組みを作り、それに肉付けをしていく。レアな疾患とか、コモンな疾患のレアプレゼンテーションとか。

 

例えば

 とか

ニッチなディジーズ

ニッチなディジーズ

  • 作者:國松 淳和
  • 発売日: 2017/04/19
  • メディア: 単行本
 

 とか

外来診療のUncommon Disease

外来診療のUncommon Disease

  • 作者:生坂 政臣
  • 発売日: 2014/09/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
外来診療のUncommon Disease

外来診療のUncommon Disease

  • 作者:生坂 政臣
  • 発売日: 2017/09/14
  • メディア: 単行本
 
外来診療のUncommon Disease vol.3【電子版付】

外来診療のUncommon Disease vol.3【電子版付】

  • 発売日: 2020/11/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 とか

さらに!一発診断100 (プライマリケアの現場で役立つ)

さらに!一発診断100 (プライマリケアの現場で役立つ)

 

とか。 

 

さらにカンファレンスやケースレポートなど、そして何より診療の経験を積み重ねていって、アンコモンな疾患やコモンな疾患のアンコモンなプレゼンテーションを取り入れて、診断力というのは向上していくのかなと思います。

 


 

そして、プライマリ・ケアの現場では「診断」ではなく「病態」をもとにマネジメントしなければならないことが多々あります。「不確実性に耐える」とよく言われます。

 

そういった「病態診断」に役立ちそうなのがこちら。

 それからこれ。

こんなのもいいかも。

総合診療の視点で診る不定愁訴〜患者中心の医療の方法【電子版付】

総合診療の視点で診る不定愁訴〜患者中心の医療の方法【電子版付】

  • 発売日: 2020/03/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

(一部執筆しています)

 


 

そして最後に総論。

診断という思考プロセスが頭の中でどう進んでいくか、についての理解も必要になっていくと思います。

 

なんと言ってもこれ。

診断戦略: 診断力向上のためのアートとサイエンス

診断戦略: 診断力向上のためのアートとサイエンス

  • 作者:志水 太郎
  • 発売日: 2014/04/11
  • メディア: 単行本
 

 

診断エラーについての本も大事だと思うのですが、まだ読めていません。

良さげだな〜と思うのがこれら。

 

こういった書籍と自分の普段の頭の中を比較してみて、取り入れられそうなものを取り入れていきます。

 

いかがだったでしょうか?

ご参考になれば幸いです。